【練習のコツも紹介】オープンリムショットを常に使えるようにしよう!

レッスン
  • 「自分のスネアの音がなんだか迫力不足で埋もれてしまう…」 
  • 「CDで聴くような『カーン!』という鋭いスネアの音が出せない…」

 ドラムを始めたばかりの方なら、誰もが一度はこんな悩みにぶつかるのではないでしょうか。自分のイメージするスネアの音を求めて、不必要にフルショットをしてみても、なかなかイメージする音にならないとお悩みでしょう。

しかし、ある奏法を習得することで、あなたのスネアのサウンドが劇的に変化します。この記事では、そんなあなたの演奏を劇的に変える「オープンリムショット」について、現役ドラム講師が解説します。

この記事で分かること
  • オープンリムショットについて
  • オープンリムショットを習得するメリット
  • オープンリムショットの練習方法
  • オープンリムショットを練習する際のポイント
  • オープンリムショットを練習する際のよくある失敗例と対策
  • オープンリムショットの活用場面
  • オープンリムショットを使う際の注意点

この記事を読み終えた頃には、オープンリムショットの正しい知識と練習方法が分かり、バンドの中でも埋もれない、説得力のあるビートを手に入れることができます。

初心者っぽさから脱却した、プロのような存在感あるスネアサウンドの秘密を解明しましょう!

オープンリムショットとは

オープンリムショットとは、ドラムのヘッド(打面)とリム(縁)を、スティックで同時に叩く奏法です。スティックの先端がヘッドに当たるのとほぼ同時に、スティックの中腹あたりがリムに当たることで、「カツーン」というアタック感のある、硬質で鋭い音が生まれます。

よく似た名前の奏法に「クローズドリムショット」があります。これはスティックをヘッドに付けたまま、スティックのショルダー部分でリムを「カツカツ」と叩く、全く別の静かな音を出すための奏法です。混同しないようにしましょう。

通常ショットとのサウンド面の違い

スネアのヘッドのみを叩く通常ショットが太鼓本来の胴鳴りを活かした音だとすれば、オープンリムショットは「カーン!」や「スコーン!」といった表現がしっくりくる、非常に鋭い、高音成分を含んだパワフルな音が特徴です。

リムという金属部分が同時に叩かれることで、強烈なアタック音と音抜けが加わります。音量も大きく、帯域も上がるため、他の楽器に埋もれない存在感を出すことができます。

ロックやポップスなどで多用される

オープンリムショットは特にロック、ポップス、ファンクなどのジャンルで多用されます。例えば8ビートで2拍目と4拍目のスネアを鳴らす際に、このオープンリムショットで叩くことで、強烈なバックビートが生まれ、グルーヴ感が増します。

8ビートという基本的なビートで絶えずオープンリムショットを使ってバックビートを鳴らしているため、多くのプロドラマーは、オープンリムショットを「スネアを鳴らす際の基本」として扱っています。オープンリムショットはドラマーにとって必須テクニックなのです。

オープンリムショットを習得するメリット

「今のままでもスネアの音はしっかり出てるし、オープンリムショットなんていらない!」という方もいるかもしれません。しかし、オープンリムショットを習得すれば、多くのメリットがあります。今回はオープンリムショットを習得するメリットを4つ紹介します。

バンドサウンドでも埋もれない音が出せるようになる

オープンリムショットを習得する最大のメリットは、「音抜け」が良くなることです。オープンリムショットの鋭い音は、ギターやベースが鳴り響く大音量の中を突き抜けて耳に届きます。スネアがしっかり聞こえるようになれば、バンド演奏全体のグルーヴが引き締まります。そしてバンドメンバーの耳にもスネアの音がしっかりと届くことで、全員のメンバーがしっかりとリズムを感じて演奏することができるようになります。

初心者っぽさを無くした、説得力のあるビートが作れるようになる

ドラムを始めたばかりの方は、ハイハットの音ばかりが目立ち、バスドラムとスネアドラムの音色が弱い傾向にあります。バスドラムを叩くのに慣れることが出来れば、ある程度の音量が出せるようになりますが、スネアの音がいつまでも弱いままの人はとても多いです。アマチュアドラマーと比較すると、プロドラマーの演奏などは逆にハイハットが小さく、バスドラムとスネアの音がしっかりと出ており、力強いビートを作り出しています。プロっぽいサウンドを出すためにも、スネアの音の強さは必須であり、力強いスネアの音を繰り出すためにも、オープンリムショットを習得することが大切です。

逆に言えば、オープンリムショットを習得しさえすれば、説得力のあるプロっぽいサウンドが手に入るということです。

アクセント表現の幅が広がる

オープンリムショットは、ドラムが出せる音の中でもかなり音量が大きい部類です。オープンリムショットを習得できれば、あなたの出す音量の上限が格段に上がることを意味します。ヘッドだけを叩く通常ショットに加えて、オープンリムショットも使うことで、表現できるアクセントの幅が格段に増え、曲により彩りを加えられるドラマーへと進化します。

音色の選択肢が増える

オープンリムショットを取得することで、音を出す時の選択肢が増えます。例えば「ここはガッツリと音を出したいからオープンリムショットで」「ここは後の展開を考えて少し抑えめにしたいから、リムをかけずに通常ショットで」というように使い分けることが可能です。たくさんの選択肢を持つことで、音楽に適したアプローチが取れるようになり、より表現力豊かなドラマーになれるでしょう。

オープンリムショットの練習方法

実際のオープンリムショットの練習方法を紹介します。最初は思った通りの音が出ないかもしれません。しかし、何度も繰り返すことで確実にイメージに近付いていきます。根気強く取り組んでいきましょう。

1. リムとヘッドが同時に触れる場所を身体で覚える

まずは実際にスネアを叩いて音を出しながら、どうやってスティックを当てたら良い音になるかを確かめます。

  • どのようなスネアの角度にすれば、良い音になるか。
  • スティックをどのようにしてスネアのリムとヘッドに当てたら良いか

上記の2点を確認しながら、良い音が出るポイントを覚えていきます。

あまりリムを叩くことを意識しすぎると、リムだけを叩いてしまうミスショットに繋がりやすいです。意識としては「ヘッド8割、リム2割」くらいで、あくまでリムの高音は補助くらいに思うと良いでしょう。オープンリムショットは派手な高音に耳を奪われがちですが、ヘッドをしっかり鳴らし切ることが何よりも大事です。

2. 一発ずつ、ゆっくりオープンリムショットでスネアを鳴らす

自分のイメージする音が出るようになってきたら、ゆっくりでいいので繰り返しオープンリムショットでスネアを叩いてみましょう。テンポは気にしなくて構いません。まずは一発ずつ、安定して、理想とするオープンリムショットの音を出せるように集中して練習しましょう。

オープンリムショットは1曲の中で何度も使うテクニックですので、安定して良い音を出すことが必須になります。音色がバラバラではビートの雰囲気もバラバラになってしまうので、オープンリムショットの音が安定するまで丁寧に練習しましょう。

3. 8ビートなど、実際のビートに組み込んで使う

スネアだけで理想とするオープンリムショットの音が出るようになったら、いよいよ8ビート等の実際のビートにオープンリムショットを組み込んでみましょう。

スネアだけでオープンリムショットの練習をしていた時とは違い、ハイハットやバスドラムと組み合わせた途端、安定した音が出なくなるかもしれません。これは実際のビートで叩く時とフォームが少し変わることが原因です。安定した音が出なくても焦らなくて大丈夫です。ゆっくりしたテンポから始めて、今ままで記憶したオープンリムショットの音がビートに乗せて出るようになるまで、反復練習しましょう。

オープンリムショットを練習する際のポイント

スネアのセッティングにこだわる

オープンリムショットが上手くできるかどうかに、スネアのセッティングが大きく関わってきます。特に、スネアの高さと角度に注意しましょう。

高さ

 椅子に座った時に、スネアが自分のおへその少し下あたりに来る高さが基本です。スネアの高さが低すぎると腕の角度が鈍角になるため、リムにスティックが当たりにくくなります。反対に、スネアの高さが高すぎるとリムにばかりスティックが当たってしまい、ミスショットに繋がります。

角度

スネアの角度を地面と並行にするよりも、自分側に少しだけ傾けてセッティングがすることが一般的です。スネアの角度を自分側に少し傾けることで、スティックが自然な角度でヘッドとリムに同時に当たりやすくなります。

初心者の方はスネアの角度を自分側に傾けすぎている傾向にあります。これはスティックがリムだけに当たるのを恐れ、スティックがヘッドにしか当たらないようにセッティングしている証拠です。今の自分のセッティングを見直し、最適な角度でセッティングするようにしましょう。

腕全体を使って、太鼓全体を鳴らすことを意識する

オープンリムショットはリムを叩くことによって抜けの良い高音をプラスすることが出来る奏法です。しかし、「カツーン」という高音に頼るのは間違いです。あくまで「ヘッドをしっかり鳴らしたショットの延長線上で、結果的にリムにも当たっている」という意識が大切です。ヘッドをしっかり鳴らした上で、それにリムショットの高音成分が加わることで、太くパワフルなオープンリムショットは生まれます。ヘッドをしっかりと鳴らすためにも、腕全体をリラックスした状態を保ち、しなやかな動きでオープンリムショットをするように心がけましょう。

力みを取って、リラックスした状態で腕を振る

オープンリムショットは比較的大きな音を出すための奏法です。しかし、大きな音を出そうとして、スティックを握りしめたり、手首に力が入っていたりしては逆効果です。 力みがあることで楽器がミュートされてしまい、詰まったような音になってしまいます。腕をなるべくリラックスさせ、腕の重さを利用してスティックを振り下ろす感覚を持ちましょう。腕をしなやかに振り抜いた時こそ、楽器は一番良い音で鳴ってくれますし、楽器も長持ちします。

オープンリムショットのよくある失敗例と対策

失敗例1: リムばかりに当たって、「カツーン」という音になってしまう

リムとヘッドを同時に叩こうとしているが、ヘッドにスティックが当たらずに、リムの金属音だけが鳴ってしまうケースです。オープンリムショットに一番ありがちな失敗例と言えます。

対策1: スネアの角度を少し手前側に傾けてみる

スネアの角度が地面と平行に近い場合、スティックを振り下ろした時に、先にスティックの真ん中部分だけがヘッドに当たってしまいます。結果的にヘッドにスティックが当たらないという状態になっている可能性が高いです。この場合、スネアの角度を少し手前(奏者側)に傾ける事で、ヘッドとリムがバランスよく当たるようになります。セッティングを見直して、最適なスネアの角度を見つけましょう。

対策2: ヘッドの部分をしっかり鳴らすことを意識する

リムにばかりスティックが当たってしまう原因として、「リムに当てよう」と意識しすぎていることも考えられます。リムの高音成分にどうしても気を取られてしまうのも分かります。しかし、大切なのは、ヘッドを鳴らした上でリムの高音成分が乗ってくることです。「ヘッドを鳴らす意識8割、リムに当てる意識2割」くらいの感覚で叩いてみることで、改善する可能性があります。

失敗例2: オープンリムショットの音色にバラツキがある

オープンリムショットが出来ていても、高音が強調された音になっていたり、反対に高音が少なく、ヘッドの音が多くなっていたりする場合です。音色が安定せずに、ビートのバランスが悪くなっている状態となります。

対策: 反復練習で安定した音が出せるまで練習する

音が安定しない原因は毎回スティックが当たる打点や角度、腕の振り方や力の入れ具合が微妙に異なっている点です。反復練習を行い、一打一打のフォーム、打点や音色を確認しながら叩きましょう。また、8ビート等で使うことが多いので、日頃のバンド練習なんかでも安定した音が出せるように意識しながら叩くことで、自然と改善していきます。自分が出す音にはアンテナを高く張って普段から練習していきましょう。

オープンリムショットの主な利用場面

ロックやポップスでのバックビート

曲の土台となる2拍・4拍は「バックビート」と呼ばれます。オープンリムショットはバックビートをスネアで叩く際に良く使われる奏法です。オープンリムショットを使うことでバックビートが強調され、曲にノリや推進力を与えます。曲のメリハリをつけるためにも、オープンリムショットは欠かせない奏法です。

フィルインのアクセント

オープンリムショットを使う場面はバックビートだけではありません。フィルインの特定の音符をオープンリムショットで叩くこともあります。オープンリムショットを使う音と使わない音を分けることで、オープンリムショットの音がアクセントとなり、フィルインに彩りを付けることが出来ます。

アクセント移動を使ってもフィルインに彩りを加えることも出来ますが、アクセントの音をオープンリムショットに変えることで、また違った表情のフィルインを作ることが出来ます。アクセント移動についての詳細は以下のリンクを参照願います。

オープンリムショットを使う際の注意点

曲の場面を判断して、適切に使用する

オープンリムショットは比較的大きな音を鳴らすための奏法になるため、使用する場面は慎重に選びましょう。 例えば、静かなバラードのAメロからいきなりフルパワーのリムショットで叩いては、曲の雰囲気を壊してしまいます。この場合、最初はリムショットを使わずに叩き、曲のサビやクライマックスで使用することで、メリハリが効き、よりドラマチックな演出が可能になります。

打点が変わると音が変わる

オープンリムショットに限った話ではありませんが、ドラムという楽器は、スティックが太鼓に当たる場所が変わると、出てくる音色が変わります。オープンリムショットであれば、スネアの真ん中を叩けば、低音と高音がいい塩梅に混じった音に。反対にあえて真ん中を外した場所を叩くことで、高音がより強調されたどこか機械的な音になります。自分の出したい音をしっかりとイメージし、どこを叩けば理想の音が出るのかを考えましょう。そして、理想の音が出るポイントを見つけたら、その音がいつでも出せるように練習していきましょう。

まとめ

オープンリムショットは、ドラマーとって「必須の基本技術」です。

習得には地道な反復練習が必要で、最初は思い通りにならず、諦めてしまうかもしれません。しかし、この記事で紹介した練習方法とポイントを意識して続ければ、必ず身体が覚えてくれます。

オープンリムショットが安定してできるようになった時、あなたのビートは初心者っぽさがなくなり、今までとは一味違ったものになるでしょう。あなたのビートがバンドを牽引する瞬間を想像して、練習に取り組んでみてください。

安定したオープンリムショットを手に入れて、あなたのドラムプレイをさらに上のレベルへ引き上げましょう!

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